誰も教えてくれない、6次産業化の2つの課題
さて、自分の作った産品を、加工や流通販売まで自分たちの手で行うことで高く販売することができる6次産業化ですが、まだまだ挑戦する人の数が少なく、成功例も多いとは言えません。
なぜうまくいかないのでしょうか?
私が色々と原因を探すうちに、6次産業化において、大きな2つの課題が見えて来ました。
一つ目の課題 ハードルが高い!
まず、1つ目の課題は「ハードルが高い」という点にあります。
昨日までイチゴを作っていた人が、次の日から自分の育てたイチゴを美味しいジャムに加工し、そのイチゴジャムのロゴやパッケージをデザインして、パソコンを使ってサイトを作って通販で販売し、道の駅で売ってもらえるように交渉して…
というように、今までやってこなかったことを1から始める必要があります。
売れる製品を考え、加工場を探したり、パッケージのデザインも考えなければなりません。製品が完成したとしても、それを売るための通販サイトを作ったり、製品を売ってもらえる場所を探さなければなりません。しかし、そこまでやって本当に売れるのかどうかも分からないのです。
第1次産業に従事している人は、その産品を作るプロであっても、加工や流通販売・デザインに関してはほとんど新人です。高齢化も進んでいて、最近の流行りやインターネットについても疎い、という人も多いです。そういう人が、全てをたった一人でやっていく、というのはとても大変なのです。
例え外注しようと思っても、どんな風にお願いしたらいいのか、いくらくらいかかるのか、分からないことが多いのが実情です。
以上のようにいろいろな面で、6次産業化は「ハードルが高い」のです。
6次産業化にはもう一つ、大きな課題があります。
それは、「情報が少ない」ということです。
例えば、6次産業化でどういう人が成功することができたのか、なぜ成功できたのか、こういった情報はあまり出ていません。
事例紹介はあっても、どういうストーリーがあり成功を遂げたのか紹介されていないため、うわべだけ真似することになってしまいます。
また、現実的に6次産業化を実行したい人が知りたい、『〇〇県の加工場リスト』や『パッケージのデザイン会社まとめ』のような情報もあまり見かけません。情報が出てこないため、やらなくてはいけないことがどんどん増えてしまいます。
このように、6次産業化に関連する情報の少なさも、6次産業化
の大きな課題の一つだと言えるでしょう。
この『MISOマガ』では、6次産業化の課題を解決するため、様々なお役立ち情報を発信していきます。
「6次産業化って何?」という6次産業化の知識を調べたい方から、「具体的に今日から使える6次産業化の情報が欲しい!」という6次産業化の実践的な情報が欲しい方にまで、多くの人にプラスになる情報を発信していきたいと思います。
加工商品を作る際に注意するべき「無添加」の記載ルールについて
【共創キャンプ 後編】
【共創キャンプ 前編】
〜地域活性化の事例を発信〜ディスカバー農山漁村の宝アワードとは
6次産業化アワードとは?どんな人が申し込めるの?
6次産業化について学ぼう!全国のセミナー・イベント情報